イギリスの鉄道 概略
イギリスのストックトン−ダーリントン間に世界最初の蒸気機関車が運転されたのが1825年、当時は鉄道は運河と同じように鉄道会社は線路を保有し、機関車や車輌は利用者が持ち込むということが普通であった。鉄道会社が車輌を運転するスタイルは1830年のリバプール−マンチェスター間の鉄道から始まる。その後、イギリスの鉄道網は第一次大戦まで発展を続けて来た。全てが私設鉄道であり、大戦前までに123社が作られ、戦争中に結成された社長会の方針により合併が推進され、1921年には30社となっていた。さらに、4大鉄道へ合併が進み、次の4つの私設鉄道グループにまとめられた。
1)
London Midland & Scottich Railway (ロンドン・中部・スコットランド鉄道)
2) London & North Eastern Railway (ロンドン・北東部鉄道)
3)
Great Western Railway (大西部鉄道)
4) Southern Railway (南部鉄道)
第二次大戦後はイギリスは世界の領土を失い、公共事業の国営化が進められた、鉄道も国有化の対象となり1947年国有鉄道となった。
この時、国鉄は6つの鉄道管理局が管轄することとなった。
1) Eastern Region (東部局)
2) London Midland Region (ロンドン中部局)
3) North
Eastern Region (北東部局)
4) Scottish Region (スコットランド局)
5) Southern Region (南部局)
6) Western Region (西部局)
北東部局はヨーク、スコットランド局はグラスゴー、その他はロンドンにあり、4大鉄道時代を受け継いでいるかのようであった。
1994年1月、国鉄は分割民営化された。旅客会社は25社、特定の地域を運営する会社や長距離直通列車のみを運転する会社など、じつに複雑な分かれ方になっている。