北京 前門站
(正陽門西站)
前門駅
絵葉書(戦前)
箭楼(右)と正陽門(左)の間に
前門駅(手前)と正陽門駅(向こう)に対峙しているのがわかる。
時刻表
昭和15年1月 汽車汽船旅行案内
京漢幹線の列車もまだ前門駅からの発着となっている。
昭和17年7月 満州支那汽車時間表
ローカルの西郊線は前門駅から発着しているが、京漢幹線は、北京(正陽門)駅からの発着になっている。
前門駅
京漢鉄路は、盧漢鉄路として 1899年に盧溝橋-保定間で開業した。1901年には義和団の乱で八か国連合軍の手によって正陽門までの路線が建設され、京漢鉄路と改称され、京奉鉄路の正陽門站に対峙して設けられた始発駅は前門站もしくは正陽門西站と呼ばれた。1905年には漢口までの全線が開通し、前門駅が京漢鉄路のターミナルとして活躍してきたが、日本軍による北支占領に伴い誕生した 華北交通 の時代になって、北京のターミナルを 正陽門駅 に統合することになり、京漢、京包、京奉の列車は 北京駅(正陽門駅)からの発着となった。ただ、一部のローカル列車(西郊線)の列車は、前門駅から発着していた。日本敗戦後、中華人民共和国の時代になって北京西駅と改称され、1957年に前門=広安門間が廃止されれるまで貨物専業の駅とし営業していた。
正陽門駅付近 地図
朝鮮満州支那案内 大正8年 鉄道院
前門駅正面
Guide to China, Japanese Government Railways, 1924 から
京漢鉄路