Hoek van Holland
フック ファン ホランド
1893年、フック・ファン・ホーランド(Hoek van Holland) に、ロッテルダムからの鉄道が開通した。英国の大東鉄道(Great Eastern Railway) は英国−ロッテルダム間の連絡船をフック・ファン・ホーランドをオランダ側連絡港とした。現存の駅舎はこのときに建設されたものであるが、現在は鉄道駅としての機能は無く、内部はレストランとなっている。線路は、1・2番線が フック・ファン・ホーランド・ストランド (Hoek van Holland Strand) 駅へ向かう曲線上にプラットホームがあり、3番線が駅舎脇まで伸びた長い行き止まり式、4,5,6番線は短い行き止まり式となっている。以前は3,4,5,6番線を覆っていたホーム部屋根は撤去されている。
この行き止まり式ホームから、ヨーロッパ各地へ向かう国際列車が発車していた。戦前にはドイツの代表する 「ラインゴルト(Rheingolld)」のミラノ行き、普通急行のベルリン行き、ハンブルグ行き、ブタペスト行きが発着していた。戦後、50−60年代にかけて、ラインゴルト(Rheingold)のバーゼル行き、ローレライ(Loreley)のバーゼル行き、ホーランド・スカンジナビア急行(Holland Skandinabien express)のコペンハーゲン(Copenhagen)、、北西急行(Northwest Express)のワルシャワ・モスクワ行きなどが発着していた。しかし、1993年5月の北急行の乗り入れ廃止により フック・ファン・ホーランド発着の国際列車は姿を消した。
1939年時刻表 国際列車のベルリン行きが見える。
Zeebrugge
フック・ファン・ホーランド駅 (2009年8月撮影)
左上:1・2番線から見る 1893年建造の駅舎
左中:国際列車の発着した行止式の線路、今はホーム屋根もはずされ、発着する列車もない。
左下:2番線を発車するロッテルダム行き列車、駅舎に接した3番線の行止式ホーム
右上:駅横に停泊する英国行きフェリー
右下:フック・ファン・ホーランド・ストランド駅、終点駅で、ビーチに向かう人達が利用している。