Marylebone Sta.
メリルボーン駅
グレート・セントラル鉄道が、1899年に開設したロンドンの終着駅の中で最後のものとなる。この鉄道はもとはマンチェスター・シェフィールド・アンド・リンカンシャー鉄道といい、中部地方の鉄道であったが、この駅と正面の豪華なグレート・セントラル・ホテルを建設して悲願のロンドン乗り入れを達成した。しかし、ときすでに遅く、北部とロンドンとの鉄道網はすでに確立しており、さらに近郊通勤輸送の面でも平行して走るメトロポリタン鉄道が地下鉄で都心部に入り込んでおり、この駅が賑わいを見せることはなかった。今でもロンドンの静かな終着駅として存在している。