Trelleborg

＜トレレボリ Trelleborg＞
　マルメからの鉄道が1884年にトレレボリに到達し、1897年にはドイツのサスニッツ(Sassniz)との間に郵便と旅客輸送の定期船が就航た。トレレボリの駅舎は1897年に建造され、次の年、1898年には、あたらにマルメ・コンチネント鉄道(Malmö Jarnvag) がマルメ＝トレレボリ間の急行用の路線として完成し、旧線は普通列車用に残された。現在は旧線は廃線となり、耕地に戻っているようだ (Google衛星写真より) が、トレレボリの街中の跡地は道路として活用され、マルメからのバスの終着停留所も、旧トレレボリ上駅 (Trelleborg Ober Station) の跡あたりと思われる。トレレボリ下駅 (Trelleborg Neider station) の古い駅舎は港の入り口にあるが、旅客列車はマルメ＝ベルリン間の夜行列車がここを通るだけになってしまい、しかも、トレレボリ駅では旅客の乗降はできない。かつての駅もレールを剥がされ、トレインシェッドとそれに続くプラットフォームの一部が残っていることに旅客列車が発着した頃の面影を残している。

<トレレボリ（下）駅　Trelleborg Neider statation　1897年建造>
　古城を思わせる古い駅舎が港の入り口に残っている。駅舎の後ろには、地面はフラットにされているが、トレインシェッドで覆われたかつてのプラットフォームの跡があり、屋根の途切れた先にはキチンとプラットフォームが残っていた。　2009年8月撮影

Reichs-Kursbuch 1914年より
462a は旧線の列車、462c はコンチネンタル線（新線）の急行列車時刻で、旧線上に、上駅(Ober)、新線上に下駅(neider)、港駅(Fahre) があり、ドイツ直通列車は、港駅のみの停車となっている。