Fenchurch St. Sta.
フェンチャーチ街駅
ブラックウォール(Blackwall)鉄道のターミナル駅として1841年に開設された。1853年に改築されてほぼ現在の形となっている。ブラックウォールはテムズ川のドック地帯にあり、ロンドン市街との間には物や人の往来が多く、従来、蛇行するテムズ川のはしけや馬車などで捌いていたものを鉄道に置き換えることに成功した。1840年に鉄道開通、翌年ロンドンのこの駅に乗り入れがかなったものである。
全長5km程の短い鉄道で始めは他の線との接続はなかったが、東西インド・ドック・バーミンガム接続鉄道（ブロード街駅の鉄道）や、イースタン･カウンティーズ鉄道（リバプール街駅の鉄道）の系列になるロンドン・ティルベリー・アンドサウスエンド鉄道などと接続するようになり、これらの会社の列車がフェンチャーチ街駅に乗り入れるようになった。1926年にはブラックウォールへの旅客列車の廃止（市街電車やバスの発達による）に伴い、フェンチャーチ街駅は借り手の会社の列車のみの発着になった。
