ニューヨーク・セントラル鉄道 (New York Central RR)
マンハッタン島を南北に通る4番街上の路面鉄道であった ニューヨーク・ハーレム鉄道(New
York & HarlemRR) は、1837年にその目的の区間 ニューヨーク-ハーレム間を完成して、蒸気機関車による運転もはじめられていた。ターミナルはFourth
Avenue / 26-27th Street に設けられていた。しかし混雑した市街部への蒸気機関車の乗り入れが制限され、42thStreet 以南は馬力による乗り入れであった。また、島の西側、ノース・リバーに沿って
ハドソン川鉄道(Hudson River RR) が開業し、市街部の Chambers /West Broadway にターミナルを設けたが、蒸気機関車の乗り入れは同じく制限され、1861年には
Tenth Avenue / 30th Street にターミナルを設けた。
マンハッタン島に乗り入れた二つの鉄道会社は 1869年に合併して、ニューヨークセントラル・ハドソン川鉄道
(New York Central & hudson River RR) となり、 ニューヨークセントラル路線網として発展していく。
合併後、川沿いの路線は貨物線、4番街の路線は旅客線として使用され、42番街には巨大なグランドセントラル・ステーションが
1871年 に完成した。そして、利用客の増加で拡張の必要に応じて、1898年改築が完成し、更に、1913年 同じ場所に現存の建物が3代目 グランド・セントラル・ターミナル
として完成した。