大邱駅付近 1992年8月
かつての京釜線の特急「あかつき」は釜山を出ると大邱に停車した。今、韓国国鉄を代表する特急「セマウル」号は釜山の次は東大邱であって大邱には停車しない。かつては山の中であった東大邱駅周辺は今や大邱市街の急速な拡大により著しい発展を遂げた。そして昔の丘を切り開き東大邱駅が開設された。大邱線は1938(昭和13)年7月1日、古い軽便鉄道の経路を放棄して将来の東大邱駅構内に乗り入れるよう改軌改築が行なわれた。
京釡線
大邱駅付近
また、現在の京釜線は東大邱−大邱間が昔は丘であった部分を直線で進んでいる。この直線ルートは京釜線複線化の際に付け替えられたものである。迂回ルートの京釜旧線はその後、大邱線の列車の大邱駅へのルートとなっていた。この線路使用体形は東大邱駅が開設された後も暫らく続いていたようである。その跡形は今となっては大邱駅構内に残る単線の架道橋の跡のみである。
大邱駅(旧駅舎)
日本地理風俗体系(誠文堂新光社 昭和12年 より引用)
大邱駅付近の旧線架道橋