中央線
嶋潭−竹嶺
昭和14年測図 1:50,000地形図 丹陽(加筆)
旧線は対岸をいくつかのトンネルを掘って進み現在の舊丹陽駅の手前で漢江を渡ってその舊丹陽駅の先で現在線と合流する経路を通っていた。ダム建設のために移設されたのではあるが、旧線の大部分が現在もほとんど残っているのが対岸から確認できる。旧線区間にあったトンネルは全てそのまま残っているが、漢江を渡っていた橋の部分は舊丹陽駅側の橋台はそのまま残っていたが、他方は湖の真中にとり残されていた。そして竹嶺川を渡る橋は舊丹陽駅側はなくなっていて反対側が残っていた。昔の丹陽駅は現在の舊丹陽駅よりも若干丹陽駅寄りの現在線よりも高さの低い位置にあった。そのホームの一部は今でも残っているが、残りは変電所の用地に使われていた。そして昔の丹陽駅から続く旧線の跡地は空き地となって現在線のほうに向っていた。
嶋潭-竹嶺の路線変更 調査年月日 1990.12.26
この区間は忠州ダム建設のために1984年12月30日に現在線に移設された。清涼里方面からの列車が嶋潭駅をでて丹陽駅に近付くと1.2km程のトンネルを抜けて漢江を渡るが、その鉄橋の手前で現在線の右に別れて短いトンネルとその先に続く長いトンネルに入っていく旧線の跡が確認できる。そして現在線の列車は路線移設後の1985年5月1日に開設された丹陽駅に到着する。