<豊山−虎鳴間> 1990.04.29
豊山駅跡を過ぎるとすぐに小川のコンクリート橋が残っていた(写真1)。またも耕地となってしまった廃線跡の途中に次のコンクリート橋を見付けて更に進むと、幅50m程の水無川があ
った。ここには5本の円形橋脚と橋台が残っていたが橋桁はなかった(写真2)。この先に小川の橋台を確認したが、その前後はやはり耕地となっていた(写真3)。その後旧線は国道と交差し、続く2.5km程は国道とは異なるルートをたどっていた。この区間のほとんどは泥道として残り
、途中の見通しの良い大カーブ(写真4)やコンクリート橋(写真5)など鉄道跡特有の景観を残していた。旧線が軽く右にカーブすると(写真6)、再び国道が近付きこれと交差すると、直線の築堤、切り取りとつづき、この廃線区間唯一のトンネルへと向かっていた旧線がそのまま残っていた(写真7)。トンネルはコンクリートで出来ており、虎鳴側の入り口も残っていた(写真8)。更に700m程行くと旧虎鳴駅である。駅の跡は、現在、2、3の民家が建っている付近
にあったと思われるが、その痕跡を確認することは出来なかった。