London/StThomas, Ont

セント・トーマス　St.Thomas, Ontario

カナダ南部鉄道 (Canada Southern Railway) は、セント・トーマスに本社を置き、本社兼駅舎が 1871年から1873年にかけて建設された。カナダ南部鉄道は、1878年にニューヨークセントラル鉄道 (NYC) の傘下に入り、1883年から 1930年までは同じ NYC の傘下にあったミシガンセントラル鉄道が運営していた。その後、1968年までは再びニューヨークセントラル鉄道に運営が戻り、親会社の合併再編成に伴い 1983年までにペンセントラル鉄道 (Penn Central)、コンレール(Conrail) と経営者が変わり、現在はカナディアン･パシフィック鉄道とカナダ国鉄が買収して運営している。

セントトーマスの駅では、レイクエリー・デトロイトリバー鉄道
と連絡していた。この鉄道のうち、セントトーマス以西は、1903年にペア・マーケット鉄道 (Pere Marquett Railway) によってリースされて、ロンドン＝ポートスタンレイ間がロンドン・ポートスタンレイ鉄道と改称された。この区間は電車運転で、セントトーマスでは駅舎脇の終端線路に電車線が張られていた。ポート･スタンレイでは運炭のためのフェリーが発着していた。
LE&DR をリースしたペア・マーケット鉄道は、セントトーマス以東のカナダ南部鉄道の乗り入れ権を習得して列車を走らせていた。