Raton Pass
コロラド州 と ニューメキシコ州 の間にある ラトン峠 は、高度はさほど高くないが、狭い谷を上り詰めたところにあった。それゆえ、鉄道開通以前の サンタフェ・トレイル のルートとして使用され、鉄道の建設に際しては、サンタフェ鉄道 と デンバー・リオグランデ鉄道 の争いが起こっている。先に峠を勝ち取ったサンタフェ鉄道は 1878年 に 仮のスイッチバック線を建設して ラトン の町に到達した。1879年 にはトンネルが開通し、1908年 にはもう一本のトンネルが開通して複線化された。その後、サンタフェ鉄道 の CTC化に伴い、トンネルのコロラド側とラトン の間が単線化され、新しいほうのトンネルのみが現在も使われてている。
ラトンの駅舎は 1904年 に建設されたものが現在も残り、アムトラックの停車駅として使われている。特別なデザインであった屋根上の とんがりデザインはなくなっている。
レイトン駅 1904年の建築
左: 1995年撮影 右:建設時のデザイン (new Mexico's Railroads, David F. Myrick, U of NM Press,1990
左: ラトン峠のスイッチバック仮線(Rocky Mountain Railroads of Colorado, William M. Thayer, 1892
右:USGS 1: 250,000 1976-1988編集