オストロウォ(Ostrowo, Ostrow-Wielkopolski)からのオストロウ・カリッシュ鉄道(Ostrowitzer Kreisbahn, OKB)の路線が、1896年2月14日にスカルミエジッチェまで開業した。
ロシア側では、ワルシャワ・カリッシュ鉄道(Варшавско-Калишская железная дорога, Warszawsko-Kaliszskaja
zeleznaja doroga, WKZD) が、1902年にカリッシュ(Kalisz)までの路線を開業していたが、両鉄道の連結地点についてプロイセン、ロシア間の協議が遅れ、1906年10月26日になって、両鉄道を結ぶ路線が開通し、ロシア広軌・標準軌の2つの線路で結ばれた。ロシア発の列車はスカルミエジッチェで、プロイセン発の列車はカリッシュで、入出国検査と税関検査が行われ、それぞれの列車に乗り換えとなっていた。
1914年には、ワルシャワ・カリッシュ間も標準軌化され、ドイツ側の鉄道と乗り入れができるようになった。1915年頃から、第一次大戦で劣勢になったロシア軍の撤退に伴って、ポーランドの大部分がドイツの占領下に入り、カリッシュ鉄道もワルシャワまでの全線がドイツよって運営される期間が、ドイツ降伏の1918年まで続き、1919年にポーランドの独立により正式にポーランド国鉄に引き継がれた。