Paris stations
パリの駅
アンバリッド駅
(ベルサイユ行き)
フランスの鉄道
フランスの鉄道は、1837年8月26日、パリ=サンジェル間18kmの開通を最初に、フランス革命の自由・博愛・平等の精神の下に私鉄網として発展してきた。1851年ナポレオン三世の統治下にこれらは地域割りで統合され、北部鉄道(NORD, パリ=リール=英仏海峡、ベルギー国境))、東部鉄道(EST, パリ=アルザス・ロレーヌ・ドイツ国境)、西部鉄道(OUST, パリ=シェルブール・ナント・大西洋諸港)、パリ・リヨン・地中海鉄道(PLM, パリ=リヨン=地中海・スイス/イタリア国境)、パリ・オルレアン鉄道(PO, パリ=オルレアン)、南部鉄道(MIDI, パリ=ボルドー=トゥールーズ・スペイン国境)の6つの鉄道会社になった。
アンヴァリッド駅
マルセーユ
その後、ESTは1871年にプロイセン=フランス(普仏)戦争の賠償として一部がプロイセンに割譲されたが、第一次大戦で再びフランスに戻ってきて東部・アルザス・ロレーヌ鉄道として国有鉄道となり、OUESTは国有化されETAT鉄道(1908年)、POとMIDIは合併し(1934年)した。1938年にはそれまでの六大私鉄の全ては国鉄に編入され、フランス国有鉄道(SNCF)となった。
パリにおいては、六大鉄道はそれぞれ独立した駅を保有していが、何れの駅もパリ中心地から離れていたので1900年の万国博覧会での乗客利便のために、新たにオルレアン鉄道の始発駅がオルセー駅に移され、ベルサイユ行きの列車が発着するアンバリッド駅、同じく郊外のバンセンヌ行きが発着するバンセンヌ駅が設けられた。