ノースショア線

1894年、ブラフ・シティー・電気路面鉄道 (Bluff City Electric Streen Eailway) がワウケガン(Waukegan, IL) の路面電車として誕生した。1897年に、シカゴ・ミルウォーキー電鉄 (Chicago & Milwaukee Electric Railway) に改称し、1899年には南へエバンストン (Evanston, IL) 、1905年にケノーシャ (Kenosha, WI) 、1908年にミルウォーキー (Milwaukee, WI) に達した。1916年には、シカゴ・ノースショア・ミルウォーキー鉄道 (Chicago, North Shore & Milwaukee Railroad) に改称され、1919年には念願のシカゴ･ループに乗り入れ、シカゴのダウンタウンに直通するようになった。1926年、スコーキー・バリー線 (Skokie Valley Cut-off) が完成し、ワウケガン－エバンストン間のオリジナル路面区間に代わって高速鉄道路線に進化した。1941年には、4両連接のエレクトロライナー (Electro Liner) が投入され、車内では食事のサービスを行うなど、豪華な電鉄旅行が供された。しかし、自動車の普及が進むにつれて 1963年廃線となってしまった。

エレクトロライナー、旅客電車が8両、荷物電車が4両、事業用車が1両、ミルウォーキー駅の窓口がイリノイ鉄道博物館に保存されている。ミルウォーキの6番街の橋の上にはかつての路面区間の線路が残り、途中駅のケノーシャ(Kenosha)、デプスター街(Dempster St.) には当時の駅舎が残っている。