ハンブルグ(ドイツ)とコペンハーゲン(デンマーク)を結ぶルートは、古くは大ベルト海峡を横断する連絡船のルートとヴァルネミュンデ=ゲーザー間の連絡船のルートが使われていた。しかし、更に近いルートで直結する構想が 1920年代に提案され、1941年にナチ政権下で建設が開始された。戦争により工事は中断したが、戦後のドイツ東西分割により、ヴァルネミュンデが東側となってしまったために1949年に工事が再開された。
それでも、西側物資の輸送に使える大ベルト海峡経由のルートだけでは輸送量の限界に達していたので、工事を継続しながらも、急遽、グローセンブローデに戦時中にあった海軍施設を改築して連絡船桟橋を建設した。このルートの開設は1951年、デンマークのゲーザーとの間に列車航送が開始された。1963年にグローセンブローデとフェールマン島の間に橋梁が完成して、連絡船との接続駅はプットガルテン(Puttgarden)に移り、デンマーク側の連絡船接続駅も、ロービュ(Rodby) に換わった。
グローセンブローデ・カイ駅
左:絵葉書 右:Bahn Extra 4/2010 より、グローセンブローデ・カイでの切り離し車両のため行き止まり式ホームもあった。
時刻表: 1960年トーマスクック