Calais カレー
英仏海峡のフランス側連絡船発着港
イギリスへの連絡の大陸側の最重要な港であるがゆえ、百年戦争のころにはイギリス領となっていた時代(1347-1558)もあるここカレーに鉄道がしかれたのは、1848年であった。北部鉄道(Chemin de Fer du Nord) はパリの北駅から建設を開始し、1846年には リール(Lille)、1847年にはアミアン(Amiens)、ベルギーのゲント(Gent)、1848年にはカレー(Calais)、ブローニュ(Blulogne)、ダンケルク(Dunkerque)に達している。
カレーの市街部の駅は、カレー・ビル(Calais Ville)駅で、ここから臨港線が延び、英仏海峡連絡線の発着する桟橋には カレー・マリティーム(Calais Maritime)駅が設けられていた。マリティーム駅は1877年から1889年にかけて建設され、第二次大戦時に破壊され、1954年に建物が再建された。1994年、英仏海峡トンネルを経由する新線が開通して、列車の発着はほとんどなくなり、1995年1月21日の列車が最後の発着となった。今はレールは剥がされてしまったが、かつての駅舎が残っている。
Calais Ville 駅
上:絵葉書、下:1999年 駅前とホーム
地図
Baedeker's Paris 1913 より
Calais Maritime 駅
上:1889年完成の駅舎 絵葉書、下左:現在はレールは剥がされ駅舎だけが残っている。1999年
Zeebrugge