Basel SBB

スイス中央鉄道が、1854年にバーゼル＝リースタル間の路線を開業させた時の駅は、エンゲル街(Engelgasse)とランゲ街(Langegasse)の交差点に作られた。木造の暫定建築だったこの駅には、1855年に開業したドイツ鉄道のバーゼル・バディシャー駅やフランス鉄道のバーゼル駅との接続線は作られなかった。1858年にはバーゼルからの鉄道路線はオルテン(Olten)へ路線を伸ばし、チューリッヒ(Zuerich)への路線とつながり、ルツェルン(Luzern)への路線も 1859年に開通して、ドイツ、フランスからスイス国内へ向かう主要鉄道ルートとなってきた。
フランスのアルザス線と接続がなかった初代の駅は、1860年には現在駅の位置にフランスのアルザス線と統合した新たなバーゼル駅が建設された。1873年にはバディシャー駅との連絡線も開通して、多くの列車が集散する国際接続駅となった。
列車回数の増大により、貨物列車解決作業の分離と、市内交通の妨げになる踏切の削減などの改良を行うために、1907年、アルザス線のルート変更と現在の駅舎への建て替えが行われた。