サンフランシスコ(San Francisco)から遠く全米各地に向かう列車は、サンフランシスコ市街に設けられた三番街駅か、サンフランシスコ湾を隔てたオークランド(Oakland)から発着していた。サンフランシスコ三番街駅からは、サザンパシフィック鉄道(Southern
Pacifc)のニューオリンズ(New Orleans)方面行きの長距離列車が発着し、オークランドからはシカゴ方面行き大陸横断列車が発着していた。
オークランドのターミナルの特徴は湾の浅瀬に何キロもの桟橋を築いて海に張り出した桟橋駅でサンフランシスコからの連絡船と乗換えを行っていたことある。
オークランドに桟橋駅を持っていたのは、長距離系のサザンパシフィック(Southern
Pacific)鉄道、ウエスタンパシフィック(Western Pacific)鉄道、また地域鉄道系のキールート(Key Route)があり、また隣接した アラメダ(Alameda)にはサザンパシフィック鉄道の近郊列車の発着桟橋駅があった。またそれより北にはポイントリッチモンド(Pint
Richmond)にサンタへ(Atison Topeka SantaFe)鉄道の船車連絡駅があった。
ベイブリッジが1936年に開通し、1939年には電鉄線もベイブリッジ経由でサンフランシスコ−オークランド間に開通したが、自動車全盛の時代の到来とともに、1958年、フェリーを介した桟橋駅での船車連絡はキールート、サザンパシフィックともに廃止、ベイブリッジの電鉄用の線路も廃止されバスに転換された。