Sacrament to San Francisco

1869年に完成した大陸横断鉄道は、ユタ州のプロモントリーからセントラルパシフィック鉄道(Central Pacific Railroad)となり、サクラメントに達していた。ここから、サンフランシスコへは従来から水運が発達しこれによって太平洋に繋がっていた。

これより数ヶ月遅れて、カリフォルニア・パシフィック鉄道はサクラメントからヴァレーオ(Vallejo, CA)に到達し、ここから連絡船でサンフランシスコと連絡した。この連絡船は1883年まで続いた。1879年には途中のサッスン・フェアフィールド(Suisin-Fairfield)からベニシア(Benicia, CA)への分岐線を建設して、さらに対岸のポート・コスタ(Port Costa)とを車載連絡船で結び、サクラメント－サンフランシスコ間の最捷路を作り上げた。この連絡船輸送は1930年のベニシア・マータイズ橋の完成まで続いた。

カリフォルニア・パシフィック鉄道と同じ時期に、ウエスタン・パシフィック鉄道(Western Pacific Railroad) - (初代）がストックトン(Stockton, CA)を経由してヘイワード(Hayward, CA) まで開通し、既に開通していたサンフランシスコ・アラメダ鉄道(San Francisco & Alameda Railroad) を使ってのアラメダ桟橋に繋がり、1869年9月6日、このルートを使用して大陸横断列車が初めて太平洋岸に到着した。しかし、1869年11月8日には、サンフランシスコ・オークラアンド鉄道(San Francisco & Oakland Railroad) によってオークランドの7番街路線が完成してこちらが大陸横断ルートの本線となった。その10年後には、最捷路のベニシア経由線に大陸横断の本線は取って代わられた。

1909年にはソルトレーク・シティーとオークランドを結ぶウエスタン・パシフィク鉄道(Western Pacific Railroad)-(2代目）が誕生し、サクラメント－サンフランシスコ間は最初の大陸横断鉄道の経路（初代のウエスタンパシフィック鉄道）とほぼ同じ経路を通ることとなった。この鉄道はオークランドにおいても自前の桟橋駅を建設しサンフランシスコと連絡をとった。この桟橋駅は1933年に閉鎖され、SPのオークランド桟橋駅を使用するようになった。

インターアーバン（都市間鉄道）の電気鉄道であるサクラメント･ノーザン鉄道(Sacramento Northern Railway) は前身をオークランド・アニトッシュ・イースタン鉄道(Oakland, Anitocsh & EasternRailway)といい、1913年にはオークランドとサクラメントを結ぶ本線と支線を合わせて177マイルを運転していた。途中のスイシン湾では車載連絡船を介しての連絡、そしてオークランドではキールート (Key Route) の桟橋駅を利用し、1939年のベイブリッジ完成後はそれを経由して東部ターミナル(East Bay Terminal) へ乗り入れていた。しかしながら1941年には旅客営業は廃止されてしまった。