最初の大陸横断鉄道が開通したのは1869年5月10日。そのとき、太平洋側の終点はサクラメントであった。
その年の9月6日になって初めて、サンフランシスコ湾に大陸横断鉄道が到達することになる。その時の経路は、サクラメントから、ストックトン(Stockton)、アルタモンタ峠(Altamont Pass)、ナイルズ(Niless)を経てヘイワード(Hayword)に至る (初代)ウェスタンパシフィック鉄道を経由し、そこからサンフランシスコ・アラメダ鉄道(San Francisco & Alameda Railroad)を使ってアラメダのパシフィク通り(Pacific Avenue)のドッグが終着であった。その後1879年ベニシア−ポート・コスタ間(Benicia-Port Coata)間で連絡船の接続による最短経路の完成により大陸横断列車の殆どは新ルートの経由となり、このナイルズ経由のルートは重要性を減らすこととなった。
（初代)WP鉄道に平行し、(新)ＷＰ鉄道が1909年に開通し、アルタモント峠とナイルズ渓谷の区間を平行して通るようになった。
現在では ユニオン パシフィック鉄道に統一されて、(初代）WP線のこの区間は廃線となり、ACE(Altamont Commuter Express)の列車は(新)WP線の線路を走っている。最初の大陸横断鉄道のルートであったこの区間には旧ナイルズ駅舎が残され、線路の一部を使用して一ヶ月に２回運転される観光鉄道では蒸気機関車とディーゼル･レールバス(M-200)がかつての最初の大陸横断鉄道ルートを走るのが見られる。
ナイルズ（Niles）の町には、使われなくなった鉄道駅舎が保存されている。1996年8月
サザンパシフィック鉄道 ナイルズ駅では、初代の駅舎が1870年に建てられ、それを 1901年に新築置き換えした駅舎が残っている。SP鉄道が 1974年に駅を閉鎖した後、1982年に移築されて保管されていた。2010年に、向きは180°転換されたが、元の位置で駅舎博物館として再オープンした。
Niles Canyon Railway は月２回の運転を行う観光鉄道で、蒸気機関車とレールバスがオリジナルの大陸横断鉄道の経路を走っていた。1996年8月
