ウエスタン・パシフィック鉄道は、1869年、アルタモント峠を越えて、オークランドにつながる路線を開通させ、大陸横断鉄道の一部となり、セントラル・パシフィック鉄道にリースされることになった。この時点では、ラスロプ(Lathrop)に駅と機関区がおかれ、次の駅は エリス(Ellis)、アルタモント峠での補助機関車の基地ともなっていた。続いて、セントラル・パシフィック鉄道は、サンフランシスコ湾を回り込み、ポート・コスタを経由する新線を建設し、従来の大陸横断路線に接続した。1878年9月8日、その接続地点に、トレーシー(Tracy)駅が開設され、大陸横断列車も新線経由に代わった。補助機関車が必要であったアルタモント峠経由の列車が減ったため、エリス駅はトレーシー駅にその機能を吸収されて廃止になった。
ロサンゼルス方面に向かうサンワーキン渓谷線(San Joqquin Valley Route) は、1869年12月31日にラスロップ(Lathrop)で起工され、モデスト(Modesto) に1870年11/8、マセド(Merced)に1872年1/15、フレズノ(Fresno)に1872年5/28、トゥラレ(Tulare)に1872年7/25、サマー(Sumner, East Bakersfield)に1874年11/8、到達し、更に、テハチャピ山地(Tehachapi mountains)を越えて、モハベ(Mojave)まで 1876年8/8に開業した。
また、トレーシーからフレズノへのウェストサイド線(West Side Line) が1891年に開業して、オークランドからポート・コスタ、トレーシーを経由し、フレズノへの捷路として、急行列車"オウル”も走っていたルートである。
SP路線図 1926年
SP時刻表 1948年
San Joaquin Valley Route
サンワーキン・デイライトはLathrop経由、オウルはウェストサイド線経由
時刻表 1878年
Tracy から Martinez 経由するルートに大陸横断列車の本線が移っている。
