ローヤル ゴージ
左：絵葉書 右：1996年訪問
ロイヤル ゴージ(Royal Gorge)は、300ｍの高さの断崖絶壁の下をアーカンソー川が流れる 10ｋｍ近くも続く渓谷で、昔からの通行の難所であった。この長く狭い渓谷に鉄道を敷く覇権を争い、サンタフェ鉄道(Atchison, Topeka & Santa Fe Railroad) と デンバー リオグランデ鉄道(Denver & Rio Grande Railway) の小競り合いは銃撃戦をも繰り広げる大闘争に拡大した。
1878年から1880年まで続いたこの闘争で、この渓谷に線路を敷いたのは D&RG鉄道であった。開通は1880年、914mmゲージの狭軌鉄道であった。途中の線路を敷く余地の全くない部分には吊り橋(Hanging Bridge)を架けて線路を敷く必要もあった。
デンバーからソルトレークシティーへの本線となったこの区間は 1888年に第３レールを加えて標準軌の列車も走れるようになり、1911年には狭軌を廃止して標準軌の路線となった。
