Leadville

デンバー・サウスパーク・パシフィック鉄道 (Denver South Park & Pacific Railroad - DSP&P) は、914ｍｍ軌間の狭軌鉄道で、1873年にデンバー - モリソン(Morrison,CO)間で営業を始め、更に西に進み、1880年にはブエナヴィスタ(Buena Vista,CO)までを開通させた。ほぼ同じ時期にブエナビスタに到達したデンバーリオグランデ鉄道はそのまま北上してレッドヴィルに路線を建設（1880年開通）し、ガニソン(Gunnison,CO)には DSP&P鉄道が路線を建設し、両社共同で使うことが合意された。DSP鉄道は分水嶺をアルピン隧道(Aipine Tunnel)を開削して越え、1881年にガニソンに到達した。D&RG鉄道もサリダ(Salida,CO)からマーシャル峠を越えてガニソンへの路線を 1881年に開通させたので、DSP&P鉄道も1884年には、自社路線をレッドヴィルまで開通させた。
DSP&P鉄道は1880年にユニオンパシフィック(Union Pacific Railroad)の傘下にはいり、独立経営を行っていたが、1899年に経営難から、コロラドサザン鉄道(Colorado & Southern Railway)に買収された。C&Sは 1908年にバーリントン鉄道(Chicago, Burlington & Quincy Railroad)の一部となって、不採算路線であったアルピン隧道周辺の区間は1910年に閉鎖、デンバー - レッドヴィル間の列車運転も1937年４月に廃止となった。レッドヴィル - クライマックス(Climax,CO)間は1943年に標準軌化されて、1893年建造の駅舎もに残っていたので、 1988年に観光鉄道であるレッドヴィルコロラドサザン鉄道 (Leadvill Colorado & Southern Railroad) に買い取られ、観光列車の発着駅として利用されている。