Council Bluffs

カンシルブラフはミズーリ川に対してオマハの対岸にあたるアイオワ州の町である。ユニオンパシフィック鉄道は、1863年、オマハから西に向かって建設が開始され、1869年の大陸横断鉄道の完成のときは、この二つの町は連絡船での連絡で、1872年に初めて単線鉄橋の開通で列車が直通するようになった。カンシルブラフでは 1867年のシカゴノースウェスタン鉄道の到達、後にロックアイランド鉄道、ミルウォーキー鉄道もユニオンパシフィック鉄道の大陸横断列車と連絡するようになり、ユニオンパシフィック鉄道の東の終点として、また、シカゴ方面への連絡地点として 1879年ユニオンパシフィック乗換駅 (Union Pacific Transfer Depot) が建設された。しかしながら、ミズーリ川橋梁の改築工事（1887年複線化、1916年再改築）によって線路容量の増加により、ＵＰ以外の鉄道会社もこの橋梁を使用できるようになり、オマハが鉄道会社同士の乗換駅となり、カンシルブラフのユニオンパシフック乗換駅は重要性を失って行った。
かつての駅の場所には、最初の大陸横断鉄道の始発点であったことを示す記念碑"ゴールデンスパイク記念碑"が建っている。
カンシルブラフに残る鉄道駅舎は、1898年建造のロックアイランド鉄道駅で、1970年の旅客扱い廃止のあと、現在は博物館として公開されている。

上左：ユニオンパシフック乗換駅（絵葉書）　　上中：フェリー連絡時代（Union Pacific Story より）　上右：ゴールデンスパイク記念碑（1992年撮影）　　右中：シカゴノースウェスタン鉄道駅（絵葉書）　　　右下：ロックアイランド鉄道駅（1995年撮影）