Dworzec Petersburgski, Warszawa
ペテルブルグ駅（ワルシャワ）
上左：ペテルブルグ駅 Dworzec Petersburgski (1910年頃絵葉書 FOTOPLSKA より）
左：1944年発行地形図
上右：現在はショッピングセンターと駅が併設されている。 2012年8月
時刻表
上：1914年 下：1935年 右：1960年
ワルシャワのペテルブルグ駅は、1863年、ワルシャワ＝ペテルブルグ鉄道の始発駅として建設された。ロシア時代のワルシャワでは、ロシア広軌の路線と標準軌の路線の2つのゲージの鉄道が存在し、この駅はロシア広軌の路線の駅であった。ビスワ側の対岸には、標準軌路線のウィーン駅があったが、ゲージの異なるこれらの駅の乗り換えは主として馬車鉄道が担っていた。
1920年、ウィーン条約発効で独立国となったポーランドの首都ワルシャワ、支配国であったロシアの、革命により首都でなくなった サンクト・ペテルブルグを結ぶ鉄道の始発駅であったこの駅は、新しいポーランドの一部となった ビルニウス(ビルナ、Vilna) の名を冠した、ビルナ駅(Glowna Wilwnak）と改称され、ゲージも標準軌となってビルナへの列車の発着する駅となった。1933年に市街直結線の完成のあとはビルナ、モスクワ方面への優等列車は中央駅（ウィーン駅）からの発着となった。第二次大戦後、ポーランド＝ソビエト国境の変更となった クズニﾂｧ(Kuznica)乗り換えで、ワルシャワ＝レニングラード間が乗り継げるようになったが、ベラルーシの独立によって、現在はリトアニア＝ベラルーシ間で線路は繋がっていない。
