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Warszawa
ワルシャワ
ロシア時代のワルシャワの鉄道駅は、5箇所の主要駅に分かれていた。

1) ウィーン駅 (Dworzec Wiedenski)
  クラクフ(Cracow), ウィーン(Vienna), トルン(Thorn), ベルリン(Berlin)方面への向かう標準軌線の列車が発着していた。
2) カリシュ(Dworzec Kaliski)
ウッチ(Lodz), カリッシュ(Kalisz)方面への広軌線の列車が発着し、カリッシュからはドイツの標準軌線が連絡していた。
3) コウェル駅(Dworzec Kowelski)
ルブリン( Lublin), コウェル(Kovel), キエフ(Kiev) 方面に向かう広軌線列車と、ムワバ(Mlawa)への広軌線列車が発着していた。ムワバでドイツの標準軌の列車に乗り換えて、マリエンブルグ方面に向かうことができた。
4) ペテルブルグ駅(Dworzec Petersburski)
ビルニウス(Vilna), ドゥンバーグ(Dü:naburg), サンクト・ペテルブルグ( St.peterburg)方面への広軌線列車が発着していた。

5) ブレスト駅 (Dworzec Brzeski)
テレスポル(Telespol), ブレスト(Brest), ミンスク(Minsk)を経由してモスクワ( Moscow)方面への広軌線列車が発着していた。
第一次世界大戦の戦後処理では、ベルサイユ条約(Treaty of Versailles) が1920年に発効され、ポーランドが独立国として復活した。ドイツ、ロシア、オーストリアに分割されていたポーランドの領地が改めて制定され、戦前のそれぞれの国の思惑で建設された鉄道路線は、新たなポーランドの発展のために利用しやすいように変更されていくことになる。

ワルシャワまで入り込んでいたロシアの広軌路線は、新しいポーランド・ロシア国境までの区間が標準軌に改築され、ウィーン駅がカリッシュ駅を統合し、中央駅(Warszawa Glowna) と改称、コウェル駅のグダンスク駅(Warszawa Gdanska) への改称、ペテルブルグ駅のビルニウス駅(Wilenska)、ブレスト駅の東(Warszwa Wschodnia)への改称が行われた。

ワルシャワ中央駅(Warszawa Centralna)を中心として市街地下を東西に横断する路線は、1933年に開通し、ワルシャワ・中央駅と、ワルシャワ・東駅 が直接結ばれるようになり、地下区間を含むこの路線は1936年には電化された。ワルシャワ・ウィーン駅は地下に移り、地上に新駅舎の建設が始まり、ワルシャワ中央駅(Warszawa Glowna)となったが、この駅舎は完成しないまま第二次世界大戦で破壊され、戦後は長く地上に設けれれた行き止まり式の臨時の中央駅が長距離列車の発着に使われ、市街地下線に中央駅が戻ってきたのは、1975年であった。
Baedeker Russia 1914 より
ウィーン駅
カリッシュ駅
テレスポル駅
ペテルブルグ駅
コヴェル駅
中央駅
中央旅客駅
ワルシャワの駅
ワルシャワから欧州各地へ
欧州大陸
ベルリンから欧州各地へ
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