Fort William, Thunder bay

カナディアンパシフィック鉄道(Canadian Pacific Railway)の鉄道建設では、ポートアーサー(Port Arthur)がスペリオル湖地区の起点として工事がはじめられた。ウィニペグ(Winnipeg)方面への線路は1882年、サドバリー(Sadbury)方面へは1885年につながり、大陸横断線の途中駅となった。
1908年には、グランドトランクパシフィック鉄道(Grand Trank Pacific Railway)のスペリオル湖支線が開業し、当駅が共同利用されることになったが、GTPのカナダ国鉄への編入により、1924年、カナディアンノーザン駅に移っていった。
この地は、鉄道輸送とともにスペリオル湖の水運と連絡地であり、CPR開通当初はポートアーサーで連絡をとっていたが、のちにフォートウィリアムに拠点が移った。その後もＣＰＲがフォートウィリアム、カナダ国鉄がポートアーサーを拠点として水陸連絡の発展が続いた。ここでは小麦を中心とした貨物輸送のほか、旅客船による　Fort William - Port McNicoll線、Fort William - Owen Sound線の連絡が行われ、連絡船の到着時には臨時のボートトレインがフォートウィリアム - ウィニペグ間に運転されていた。