Most dificult stage of the Great Northern
キャスケードトンネル Cascade tunnel
グレートノーザン鉄道はキャスケード山脈を越えるのにここスティーブンス峠(Stevens Pas)を選んだ。この峠を多段のスイッチバックで越える線路を築いて最終目的地シアトルへ処女列車が到着したのは1893年7月のことであった。その後1897年から改良工事に着工し、1900年12月延長2.6マイルの初代キャスケード隧道が完成した。更に1909年7月にはこの区間の三相交流電化が完成し、雪崩の危険回避のための延べ約12マイルの短いトンネルとスノーシェッドの連続する全線中特異な設備を有する区間となった。
この区間の更なる改良が必要と判断され1920年代半ばからは二代目トンンルの掘削と三相交流の単相化の工事が始まった。1929年1月ついに7.79マイルの新キャスケード隧道が完成し、山岳地帯の電化区間はウエナッチ(Wenatchee)とスカイコミッシュ(Skykomish)の間72マイルに及んだ。しかし、キャスケード隧道の排煙設備が完成した1956年7月からはディーゼル機関車の直通運転に切り替えられ、電気運転は廃止となった。