Chur

　連合スイス鉄道によるライネック(Rheineck)=クール(Chur)間の開通により、1858年6月30日に開業した。1878年には新しい駅舎が完成し、改良されながらも現在もその建物が使われている。
　クール駅に発着する鉄道路線は、1896年に、レーティアン鉄道(Rhaetian Bahn)により、ランドクアルト(landquart)とトゥージス(Thusis)間のナローゲージ鉄道が開通し、1904年にはこれに接続するようにアルブラ線(Albulalinie)がサンモリッツ(St.Moritz)まで開通、1914年には、クール＝アローザ間のアローザ鉄道が開通し、煩雑な線路乗り入れ状態を改修して輸送力を増強する必要に迫られてきた。1928年には、西から乗り入れるレーティアン鉄道路線の付け替えが行われ、クール駅構内はシンプルな構造になった。
現在、クール駅から西へは氷河急行のナローゲージ路線が進んで行くが、途中の引き込み線への標準軌の路線が、三線軌条で乗り入れている。