ゲッシェネン駅
上: ゴッタルドトンネルの北口にゲッシェネン駅は設けられ、道路トンネルが完成する(1981年)まではカートレインの自動車積み込み駅であった。勾配区間に設けられた駅なので、本線トンネルに並行して行止りのトンネルを掘って、カートレインの入換用の敷地を確保した。(写真左側ポータル) <2012年8月15日撮影 迂回運転のVSOE>
下左: 1900年ころのゲッシェネン駅(Travelling Luxury / EK-Verlag / 2006 より
下右: ゲッシェネン駅 2012年8月
Milano
ゴッタルドトンネルは、1871年から10年の歳月を掛けて建設され、1882年に開通した。15kmの長さがあり、1906年のシンプロントンネル開通までは世界最長であった。
このトンネルの開通により、ルツェルンからイタリア国境のキアッソ(Chiasso)を結ぶ私鉄、ゴッタルド鉄道(Gotthardbahn-Gesellschaft)が全通した。この鉄道の創始者エッシャーはチューリッヒ駅前に銅像が建てられている。ルツェルンからの路線は、アルツ・ゴルダウでチューリッヒ方面からの路線を合流し、ゲッシェネン - アイロロ間のゴッタルドトンネルを最高点としてアルプスを越える。両駅の前後は急勾配と、北側3箇所、南側4箇所のループトンネルを使って高度を稼いでいる。1909年にスイス国鉄に買収され、1920年に電化された。