ゴッタルド急行は、1911年、ベルリン=ミラノ=ジェノヴァを結ぶ急行列車として開設されたが、半年後には廃止され、1927年に、ゴッタルド・プルマン急行として復活、バーゼルとミラノを結んだが、やはり短命におわり、1931年に廃止されてしまった。
戦後、1957年に運転を開始したヨーロッパの優等列車の代表 TEE 運転網に、1961年スイス国鉄の新造電車 RAe 型が投入され、チューリッヒ=ミラノ間の「ゴッタルド Gothard」、「ティチーノTicino」の運転が始まった。この電車はミラノ=パリ間の「シザルパン CISALPIN」にも使われた。1974年5月には「ティチーノ」は廃止され、「シザルパン」は客車化され、 RAe 型電車は、エーデルワイスに使われるようになった。1988年にユーロシティー、1995年にインターシティーに格下げされ、1997年にはチューリッヒ=ローマ間のユーロナイトに名称が引き継がれたが2003年に「ゴッタルド」の列車名は消滅している。
スイス国鉄 RAe 型電車
1961年7月1日から運転を開始した。スイスの交流1500V(16 2/3Hz) 、イタリアの直流3000V、フランスの交流25000V(50Hz)、直流1500Vに対応する4電方式の電車で、5両編成で動力車は1両、3両の1等車、1両の食堂車、動力車に厨房があった。
<写真で楽しむ 世界の鉄道 ヨーロッパ3 1965/7/30 交友社 より>
Thomas Cook 1965 →
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EK-Verlag / 2006 より