シェレネン鉄道
Schollenenbahn
シェレネン鉄道は、ゴッタルド峠の頂上のアンデルマット(andermatt) から、スイス国鉄の ゲッシェネン Göschenen) を結ぶアプト式鉄道として1917年に開業した。当初から、直流1200Vでの電化路線として開業したが、フルカ=オーバーアルプ鉄道の交流電化に合わせて、1941年に交流 11000V 2/3Hz に変更された。1961年には、フルカ=オーバーアルプ鉄道に併合され、2003年にはBVZツェルマット鉄道とも合併して、マターホルン・ゴッタルド鉄道の路線となった。
フルカ=オーバーアルプ鉄道の本線は、ブリークからグレッチまでの路線を1915年までに開業していたが、フルカ峠越えの区間が完成したのは、1926年で、この年に、ブリーエ=ディセンティス間の路線が開業した。
スイスからイタリアに抜けるルートのサン・ゴッタルド峠は、峠越えに加えて、シェレネン峡谷の渡河での難渋するルートであった。1230年にこの峡谷に木造の橋がかけられ、その工事の難しさから、悪魔に頼んでかけてもらった橋という伝説が伝えられている。1595年には石造に架け替えられ、1830年には新しい橋が増設されている。2012年8月
アンデルマットは、サンゴッタルド峠の頂点の街で、氷河急行の走る本線とシェレネン線の分岐駅でもある。本線は駅後方の山肌を回り込みながら登っていく、ゲッシェネンへは、左方向に峠を降りていく。 2012年8月
アンデルマット