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瀋陽東站
奉海站
奉天總站
撫順
奉海鉄路(奉天―梅河口ー海龍ー朝陽鎮)は、当時、張作霖が牛耳っていた東北政権が米国の技術協力を得て建設した満鉄平行鉄道で、1927(昭和2)年に瀋陽ー海龍間234.5kmで営業を開始した。1928(昭和3)年には、京奉鉄路の瀋陽總站への連絡線が開通し、1929(昭和4)年には吉海鉄路(吉林―朝陽鎮)が開業、吉海・奉海・京奉鉄路が連結され、東部満州と華北が満鉄線不使用のルートで結ばれることになった。そして、吉林ー北平間直通急行が1930(昭和5)年10月10日から運転を開始している。
奉天の始発駅は、奉海站として独自の駅が設けられ、1929(昭和4)年には鉄道会社名も瀋海鉄路、駅名も瀋海站に改称された。1930年から建て替えが始まり、1932年に現在も残る駅舎が完成している。しかし、この年、満州国が設立され、領地内の鉄道は接収されて満州国鉄となった。この際、駅名が瀋陽站に改称され、路線名も瀋海鉄路・吉海鉄路が統合されて、満州国鉄奉吉線となった。
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瀋陽東站 2016年8月訪問
満鉄に平行する中国鉄道として建設された瀋海鉄道の始発駅として相応しい重厚な建築の駅舎が1932年に完成した。しかし、その年、満州国鉄に接収されている。
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瀋海鉄路では、1・2等寝台車を2両、吉海鉄路では、1・2等寝台車を2両、1等展望車を1両を配置しており、吉林ー北京間の直通急行に使われていた。
上:昭和9年時刻表、満州国建国で直通急行は山海関ー吉林間となっている。
下:瀋海鉄路の1・2等寝台車 続大陸の鉄輪 20-T,U より
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満州・中国経由
欧亜連絡
京釡・京義・安奉経由
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京奉奉天総站
満鉄奉天站
瀋海站