瀋陽駅(旧満鉄奉天駅) 2001年撮影
構内は工事中で駅舎内には入れなかった。
駅正面
出口改札から
第一ホームの屋根の形は昔のままであった。
東方紅3型牽引の普通列車
絵葉書 左:駅舎正面
右:第二ホームの上り列車(902牽引)
瀋陽駅(旧満鉄奉天駅)
東清鉄道時代の奉天では、義和団事件での鉄道保護として奉天城を占領していた。そのために、奉天には東清鉄道の付属地はなかった。ポーツマス条約に沿って、満州の経営の乗り出した南満州鉄道は、奉天を満州の中心として重要視し、奉天駅周辺に満鉄最大の鉄道付属地を設定し、市街地の建設に乗り出した。そして、その中心的存在になるのが奉天駅、満鉄五大停車場の一つとして1910年に完成、赤レンガを基調にした「辰野式」の様式で満鉄最大の駅舎建築であった。
東三省の政治、商業の中心地、そして、連京線、撫順線、安奉線の接続駅として賑わい、1933年に公布された満州国鉄道法により、満州国鉄となった 奉山線、奉吉線の列車の発着も、ここ満鉄奉天駅となり、駅設備は次第に拡張されていった。
日本敗戦後は瀋陽站となり、2012年には西口も完成して近代的な駅舎への改造がなされた。
奉天 鉄路総局 (左)
1933年に公布された満州国鉄道法で、国鉄に接収され路線の運行を統括する満鉄の部署として鉄路総局がおかれた。
吉林方面