ルシーン短絡線(Lucin Cutoff)は、1904年の開通で、大塩湖(Great Salt Lake)の中を直線的に築堤と12マイルの木造トレスル橋で結ぶ短絡ルートである。このルートの開通により、最初の大陸横断鉄道の接続地点、プロモントリー サミット経由のオリジナルの路線に比べて 44マイル(70km)の距離の短縮と、曲線、勾配の緩和が達成された。旧線は新線の木橋の信頼性の関係で残されていたが、1942年にはレールの転用のため廃線となっている。新線区間でも、1950年台になってくると、木橋区間の老朽化で、制限速度が低い場所が発生し始め、平行する築堤の建設により線路が移され、1959年には木橋は廃止された。1975年からはこの木材の引き上げと再生化が行われ、建築材料として市場に出荷されている。
左:旧線時代 1901年
上・右:新線開通後 1920年
Causeway(築堤)
Wooden Trestel(木橋)
地図: 上: 25万分1 1970年
下: 10万分1 1987年