Dnver, Moffat Road

デンバー・ノースウェスタン・パシフィック鉄道(Denver Northwestern & Pacific Railway) は、経営者の名前をとって、モーファット・ロード (Moffat road) と呼ばれていた。壮大なのは名前だけで、デンバーから214マイル、ホット・サルファー・スプリングス (Hot SulphurSprings) までのローカル鉄道であった。開通は1905年、ローカル鉄道ではあったが途中のローリング峠 (Rolling Pass) で大陸分水嶺を越えていた。
デンバーの駅は、ユニオン駅を使用せず、自前の駅をバセット１６番街(16th / Bassett Streets)に設けていた。駅舎の完成は1905年、平屋のレンガ造りであった。1913年の経営危機で、デンバー・ソルトレーク鉄道(Denver & Salt Lake Railroad) として再建され、1928年には、モーファットトンネルが開通、1934年にデンバー・リオグランデグ・ウェスタン鉄道(Denver, Rio Grande & Western Railway)が、ドッツェロ短絡線(Dotsero Cutoff)を開通させ、モーファットトンネルを経由でグレンレンウッド・スプリングスに向かう捷路が完成、DRG&W鉄道の列車がこのルートを利用するようになった。同じ区間を走るDRG&W鉄道の列車はユニオン駅を、D&SL鉄道のローカル列車は、D&SL鉄道駅を使うという期間が続き、1947年、D&SL鉄道が完全に吸収合併されることにより、D&SL鉄道駅は駅としての使命を終えた。違う用途ではあるが現在でもレンガ造りの駅舎が残っている。