マウント・クレア駅と鉄道工場 Mount Clare Station/Shop
マウント・クレア駅は、ボルティモア・オハイオ鉄道の開業時の基点で、ここから エリコット・ミルズ (Ellicott's Mills) までの 13マイルの鉄道が 1830年に開業した。当初 西プラット街 駅(West Pratt Street depot) と呼ばれたが、後に マウント・クレア駅 (Mount Clare Depot) となり、この場所には大きな鉄道工場がたてられ、現在は B&O博物館になっている。ここから ダウンタウン へは1831年9月2日に プラット街の路面軌道が完成し、市街中心部の Inner Harbor まで車輌が乗り入れることとなった。しかし、この路面区間には蒸気機関車の乗り入れは禁止され、馬が小分けにした車輌を牽引して往来していた、1845年からは夜間の限られた時間のみ蒸気機関車の乗り入れが許可され、1853年にカムデン駅が開業するまで、ボルティモア・オハイオ鉄道の本線として活躍していた。その後も、沿線の倉庫へ伸びる引き込み線から貨物の発着が続けられ、1972年まで路面軌道を貨物列車が走る光景が見られた。
上) マウント・クレア鉄道工場跡の B&O鉄道博物館 1997年撮影
右上) マウント・クレア駅を記す記念碑 右中) マウント・クレア駅駅舎 右中下) プラット街の路面軌道(1950年頃 Trains Rolling by H.A.McBride より) 右下) プラット街の貨物扱い (1940年ごろ Impossible Chalenge II より)
ボルティモア鉄道路線地図
Impossible Chalenge II
by Herbert H.Harwood, Jr.
Baltimore, MD ボルティモア
Mt. Clare Station
マウント・クレア駅