ビュート

ビュートへの鉄道路線は、1881年にユタノーザン鉄道がオグデンからの路線を乗り入れたのが始まりで、更に、ヘレナを経由して1883年に最初の北部大陸横断鉄道となったノーザンパシフィック鉄道のガリソン(Garrison,MT)とビュートを結ぶモンタナユニオン(Montana Union)が1886年に開通した。1888年には、ヘレナからのモンタナセントラル鉄道（グレートノーザン鉄道系列）が、ヘレナ(Helena, MT) からビュートまでの路線を開通させた。ヘレナ - ビュート間の輸送は新しいモンタナセントラル経由が人気となり、輸送量の減ったモンタナユニオン鉄道は、ノーザンパシフィック鉄道に譲渡され、新しくビュート - ローガン(Logan, MT) の新線と合わせて、1889年にノーザンパシフィック鉄道のビュート経由の新路線が開設された。地域鉄道としては、ビュートアナコンダパシフィック鉄道 (Butte,　Anaconda & Pacific Railway)　が1894年に開通、1908年には最後の大陸横断鉄道となったミルウォーキー鉄道(Milwaukee Road: Chicago, Milwaukee, St.Paul & Pacific Railroad)が開通した。

ビュートアナコンダパシフィック鉄道(Buute, Anaconda & Pacific Railway) はビュートの銅鉱山からアナコンダの精錬所へ銅鉱石を運ぶために設立され1894年に開通、1913年には直流2400V で電化された。ビュート市街、ユタ通りに1895年駅舎が作られ、同社の他、グレートノーザン鉄道、ミルウォーキーロードもこのBA&P駅を利用していた。1917年、ミルウォーキーロードとグレートノーザン鉄道が新しい駅を作ると、BA&Pの列車もミルウォーキーロード駅に移っていった。