コロンビア川に沿った2つの鉄道
オレゴン鉄道海運
Oregon Railroad & Navigation
<オレゴン鉄道海運 - 南岸路線
Oregon Railway & Navigation - South Bank Route>
1879年オレゴン鉄道海運会社が組織され、コロンビア川に沿って、ポートランドからワラワラ(Walla Walla)ヘの鉄道建設に着手した。既設路線の買収も含め、1882年にはワルーラ(Wallula)までの路線を完成し、同じく完成したノーザンパシフィック鉄道の大陸横断列車の直通運転を開始した。しかし、NPは1887年から自社路線を使ってタコマへの運転を開始している。OR&Nはその後1884年にラストスパイクを打って、ハンティントン(Huntiongton)ヘの本線を開通させ、1883年にオレゴンショートライン(Oregon Short Line)と接続してユニオンパシフィック鉄道の大平洋への連絡路線の地位を獲得した。1890年頃にはワラワラから北へスポーケンに達している。1914年には捷路を建設してスポケーンへの便をはかった。これは既設線上のエイヤー接続駅からマレンゴまでと、マレンゴからミルウォーキー鉄道と協同で、スポケーン- プルマーへ至るものであった。途中スポケーンではミルウォーキー鉄道とオレゴン鉄道海運はユニオン駅を使用していた。
右上:1888年 OR&N 時刻表、列車はAlbina始発、East Portland で、Portland からのフェリーと連絡、NPのAtlantic Exp. もある。
右下:Hood River 駅(1992年訪問)
ポートランドでは、Albina を路線の起点として貨物ヤードや車両基地を設けていたが、旅客扱いの主要駅は、イースト・ポートランド(East Portland)で、オレゴン・カリフォルニア鉄道(Oregon & California Railroad)と共同の桟橋駅(Ash street Wharf)を使用していた。1888年にはスチールブリッジ(Steel Bridge)の完成により、ユニオン駅に乗り入れるようになった。
上:USGS 1:24,000 1954
下:Union Pacific system map