Helena NP

＜ヘレナ Helena＞
ミズーラ(Missoula,MT)から東に行くと、ノーザンパシフィック鉄道が最後の犬釘(Last Spike)を打った地点ゴールドクリーク(Gold Crrek)がある。1883年、ノーザンパシフィック鉄道が、ワシントン州ワルーラ接続駅(Wallula Junction)よりオレゴン鉄道海運（Oregon Railway & Navigation)の路線を途中に挟んで、タコマまでの最初の北部大陸横断鉄道がつながったところである。その先、ガリソン(Garrison,MT)で本線は二つのルートに分かれる。ヘレナ線はビュート線に比べて緩い勾配のため主として貨物列車の運転に用いられ、大部分の旅客列車はビュート線を走っていた。
初めに開通したヘレナ線は、ムラン峠(5856フィート）の下を5546フィートの標高にあるムラントンネル(Mullan Tonnel, 2/3Mile)でロッキー山脈を越える。このロッキー越えはサンタフェ鉄道やユニオンパシフィック鉄道のロッキー越えに比べて最も低いところである。ヘレナはビュートと並ぶモンタナ最大級の鉱山都市で州都でもある。ヘレナを出てミズーリ川に沿って南に進路を取ると、ミルウォーキー鉄道の電化された本線（廃止）と交差してしばらくの間並進し、ローガン(Logan,MT)でビュート線と再統合する。(写真：NPヘレナ停車場、1994.8）