そして路盤は松林の中を越えて、小川を渡り(写真3)、連谷川にさしかかった。川には橋の跡(橋台1組、橋脚14脚、写真4)が残っていた。江陵から襄陽方面に向うバスは江陵からしばらく山の中を進むために、バスの中から初めて目にする東海北部線未開業区間の残骸はこの連谷川の橋梁跡付近である。連谷川を渡った後の路盤は築堤切取を介して国道の方向に向っていた。この途中にあった跨線橋が更に鉄道の跡を感じさせていた(写真5)国道に接近した路盤は旧道に沿って新道と旧道の間を築堤を残しながら続き、注文津の集落の直前では橋跡(1-10、写真6)を残していた。注文津の駅はこの橋から続く右にゆるくカーブする築堤(写真7)を10分位歩いたところの予定されていたようだ。