<カナディアン・パシフィック鉄道駅 Canadian Pacific station>
カナディアン・パシフィック鉄道は大陸横断鉄道を1886年完成し、7月4日最初のモントリオールからの列車が太平洋連絡終着駅ポートムーディーに到着した。1887年5月には鉄道はバンクーバーまで延長され、その先は太平洋を横断して極東の英国植民地・香港まで海路で結ぶというのがカナディアン・パシフィック鉄道の構想であった。
その後1898年には、鉄道の終着駅として、また、大英帝国のアジア領への出発点としてふさわしいレンガつくりの駅舎が完成した。中央部8階建て、両翼部4階建ての建物は、まだ大きなビルディングのなかったバンクーバーにおいて強力なインパクトを与えていた。1914年には現有の駅舎建物が完成し置き換えられた。鉄道線のホームは海に沿って建てられ、その海側には太平洋横断航路の桟橋が設けられていた。
上:カナディアンパシフィック鉄道駅 右:内部 1995年8月 左下: 旧駅(絵葉書)
現在は、VIAの列車はカナダ国鉄駅から出発するので、この駅から長距離列車の発着は無いが、海のターミナルとしてのノースバンクーバー行きシーバス、アラスカ行きクルーズ船、そして、新交通システムの「スカイトレイン」の発着がある。
CP Station Vancouver
カナディアン・パシフィック駅