Oakland Mole, Southen Pacific Lines
オークランド桟橋駅
サザンパシフィック鉄道
<大陸横断鉄道のサンフランシスコ到達とオークランド桟橋駅(Oakland Mole)>
米国大陸横断鉄道の完成、すなわちユタ州のプロモントリ(Promontory,UT)における最後の犬釘打ちが行われた1869年5月10日には、セントラルパシフィック(Central Pacific)鉄道の西の終点はサクラメント(Sacramento,CA)であった。セントラルパシフィック鉄道の子会社であったウエスタンパシフィック(Western Paisific)鉄道はサクラメントからストックトン(Stockton)、アルタモント峠(Altamont Pass)、ナイルズ(Niles)を経てヘイワード(Hayward)で既存の サンフランシスコ・アラメダ鉄道に連絡した。これにより、最初の大陸横断列車がサンフランシスコに到達したのが、1869年9月6日であった。同じ年11月8日には、7番街の軌道が完成し、列車はオークランドに乗り入れた。
市街部の駅は16番街に開設され、1912年に完成した駅舎が1989年のサンフランシスコ地震で使用停止となるまでアムトラックに引き継がれて使用されていた。1階長距離列車発着ホームと2階に電鉄線のホームがあった。16番街駅の閉鎖後、アムトラックはエメリービル(Emerybville)をオークランドの終着駅としていたが、1番街の路面軌道にあった1番街駅を移してジャックロンドンスクエア駅を新設した。1番街では今でもアムトラックの列車が路面軌道を走行する区間がある。
オークランド16番街駅 Oakland 16th St. Station
1912年に完成した駅舎と2階の電鉄線のホームが残っている。(1994年訪問)
1939年の電鉄線ホームのシーン(1939、Rails to San Francisco Bay, by Demoro, Sappers, 1992) 絵葉書:駅前の路面電車のループ線が見える。
右:1番街の路面軌道を走るアムトラックの列車、1番街の路面軌道の終わり付近で工事中のジャックロンドン・スクエア駅
右下:エメリービル駅(1994年訪問)