Sacramento Nortern Railway
サクラメント・ノーザン
サクラメント・ノーザン鉄道 (Sacramento Northern Raylway) は、サクラメントより北側の ノーザン電気会社(Norhern Electric Co.) と、南側のオークランド・アニトッシュ・イースタン鉄道(Oakland & Anitoch Railway) が ウェスタン・パシフィック鉄道に買収され、合併した結果、1928年に誕生した鉄道である。もともと、ノーザン・エレクトリックは1905年にチコ(Chico)から建設され1907年にサクラメント到達、、オークランド・アニトッシュ・イースタン鉄道は1910年から建設され、1913年にサクラメントに到達した。
サクラメント市街では、路面軌道を走っていた両鉄道と、ストックトン(Stockton)への都市間電鉄を展開していたセントラル・カリフォルニア・トラクション会社(Central California Traction Co., CCT)が合同して、1925年にユニオン駅を作って駅が統合された。
1928年の合併で誕生したサクラメント・ノーザン鉄道は183マイルの路線延長を持ち、米国最大の都市間電鉄(Interurban)となった。
SN路線では食堂車や展望車を連結した列車が運転され、OA&E路線の区間には、3/4マイルのトンネル、架線が張られたフェリーでの電車の航送があり、特徴のある路線であった。
オークランドではキールートの路線に乗り入れ、キールート桟橋でサンフランシスコへのフェリーに連絡していたが、1939年にはベイブリッジの完成により、橋を渡ってトランス・ベイ・ターミナルに乗り入れるようになった。
しかし、自動車化の波におされ、1941年にはサンフランシスコ‐サクラメント‐チコ間の旅客輸送が廃止され、1947年にはチコの路面電車が廃止されて、完全に貨物専業鉄道になり、年々、路線縮小され、1982年にウェスタンパシフィック鉄道がユニオンパシフィック鉄道に買収されたことによりサクラメント・ノーザン鉄道は消滅した。
オークランドの起点駅は 40th/Shafter st. Sta. 、ここから市街には Key Route 線に乗り入れていた。旅客線はオークランド方に向けて合流、貨物線は反対側に向けて合流していた。(Sacrament Northern, by Sappers et al. 1998, Pentrex), 地図:1949年
40th/Shafter 駅
Key Route
サクラメントの路面電車路線で使われてていた #62 が Western Railway Museum に保存されている。(1994年訪問
下左:Eastport 付近にトンネルがあった。1949年地図
中・右:Pittsuburg付近では電車ごと連絡船に乗せて渡河していた。
Sacramento Northern On-line より
1949年地図